毎日自己満足

読んだ本や見た映画等の感想、日々個人的に考えた事なんかを書いていきます

映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

お久しぶりです

自分は終末モノ、所謂ポストアポカリプスが好きなのですが中々時間が取れずこのマッドマックスの最新作を見ることが出来ずにいました。

「ポストアポカリプス作品の代表であるマッドマックスの最新作を見ていないのにポストアポカリプス好きを名乗っている」という状況は「スポーツ漫画が好きなのにスラムダンクを読んでない」とか「ゲーム好きなのにドラクエやFFやポケモンをした事が無い」と言う状況に近い。

つまりとても気まずい状況でした
なのでようやく見れて良かったと思います。

前置きは此処まで。


マッドマックス怒りのデス・ロードはマッドマックスシリーズの四作品目。
二作品目からの方向転換を受け乾き切った荒野を舞台にしたポストアポカリプスモノです。

主演はメルギブソンでは無くトムハーディ。主演変更は一抹の不安もあったが魅せられる演技で良かったと思う。メルギブソンは年齢的にはキツかったのかな?

シナリオはイモータンジョーと言うマスク(防塵?防毒?)をした男が牛耳る砦にマックスが囚われる所から始まる。
このイモータンジョーと言う男は水を牛耳り、人々をまとめあげ、更に美人の嫁さんが何人も居るというムカつく野郎だ。

攫われたマックスは輸血をしないと生きる事が出来ないウォーボーイズと言う連中の内の一人ニュークスの血液袋として車にくくり付けられ、裏切り者であるフュリオサの追跡に同行(強制)するが大砂嵐にあって自由になる

その後フュリオサ達となんだかんだ合流して彼女達の目指すフュリオサの故郷に向かう、と言うのがシナリオの大きな流れだ。



マッドマックスシリーズの系譜を受け継ぐだけあってカーアクションが素晴らしい。元々第一作から制作費の殆どを車両の改造代にあてたり、暴走族を撮影に使ったり、カーアクションに拘りのある作品で、その流れを四作品目も引き継いでいる様に思える。

何台ものモンスターマシンが荒野を砂嵐を上げながら疾走する様は見応えがある。


あとジョーは嫁が全員美人で羨ましいという感想を抱いた。世紀末には細マッチョや線の細いイケメンなんか流行らない。強くてムカつく奴をバンバンぶち殺しまくる奴がモテるのは当然なのだろう

女の人のタフさも良い。勝手に窮地に陥って救われる事を望む少年漫画ヒロインとか「戦いの無い世の中を…」とか言っちゃうヘンテコ時代考証時代劇ヒロインが嫌いな自分としてはああいうタブで魅力的な御姉様方は最高でした



あとまじめな感想としては状況や背景の説明が丁度良く足りない感じが非常にグッド

SFやファンタジーで説明口調の人間を出して、世界観や小道具を読者に向かって説明するという小技はよほど上手くやらないと陳腐だったり作り物っぽくなってしまうから、そういうのが無くて良かった。(「これは何ですか?」「ああ、これは新聞と言って文字と写真によって分かりやすく最近起きた出来事なんかを知らせる為のものなんですよ」「へぇ、それはすごい!遠くの出来事もこれで知れる訳ですね」なんていう会話は現実ではあり得ない)

小道具や出てくる人々なんかの背景が分かるんだけど少し分からないという感じが素晴らしかったと思う

色々書いたが映像とストーリーの盛り上がりが共に素晴らしく見る価値のある映画だった