毎日自己満足

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映画『エリジウム』

お久しぶりです。


主演はマット・デイモン。荒廃し貧しい人が住む地球と「エリジウム」と呼ばれる宇宙に浮かぶ金持ちだけが住む楽園が舞台。

この設定、結構色々な所で見るので既視感が無いわけでは無い。例えば『ACfa』(アーマードコア・フォーアンサー)と言うゲームにも「クレイドル」と呼ばれるコロニーとそれを地上へ引きずりおろそうとする「ORCA旅団」と呼ばれるテロリストの戦いが描かれていた

現実社会の問題や不満を反映しやすいテーマだからというのもあると思う。
特にアメリカ的な考えでは貧困が自己責任だから貧しい=罪な考えがどこか蔓延している。そしてお金持ちの子は才能が無くても良い教育を受けて金持ちになり、貧乏な子はいくら才能があっても教育を受けれず貧乏なまま。そうして何代かする内にその格差は計り知れないものになるという寸法だ。
この『エリジウム』や他のSF作品はその格差がやがて暴力でしか覆せない、あるいは全く覆せないまでに広がってしまった社会なのだ。






作品の内容は可も無く不可も無く、という感じ。つまらない訳では無いし適度に盛り上がるが名作というには少し足りていない気もする。

ただ小道具的な観点で見ると中々良かった。体に直接ボルトで筋力を補助するアーマーを縫いつけたり、飛行船から小型のドローンが飛び出したりするのだが、そう言うのが好きな人にはワクワクする作品だと思う。

自分は「荒くれ集団の中では比較的頭の良い奴の使う土埃を被った凄いスペックのノートパソコン」が出てくるとワクワクするのだがそのポイントがばっちり抑えられてて良かった(笑)

敵役のイカれっぷりもグッド。野望にギラついて闘いをエンジョイしちゃうヒゲ面をシャールト・コブリーが熱演。似たような作品の「第九地区」では追われる側だったなぁと思って色々面白かった

あとは監督が日本が好きな人なのかな、と思った。人工的に再現された偽物の桜吹雪が舞っていたり、敵役の使う武器がどう見ても日本刀だったり



ご飯食べながら見るのには丁度良い、適度にハラハラしてストーリーも破綻していない作品だと思いました。