毎日自己満足

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映画『ショーシャンクの空に』

お久しぶりです
今回僕は映画が好き、と言う人間なら殆ど誰でも知っている『ショーシャンクの空に』と言う映画を紹介させていただきます。

原作はスティーヴンキングの『塀の中のリタヘイワース』。彼が刑務所を舞台にした作品はこれの他に名作『グリーンマイル』がある。

先走ってしまったが説明すると、この作品の舞台は刑務所。主人公は若い頃に罪を犯し、刑務所に入れられ、刑務所内で外から物資を調達してくる「レッド」

そこへゴルフ選手と、そのゴルフ選手と不倫していた妻を殺したと言う容疑で「アンディ」と言う男がやってくる。


このアンディと言う男は実は全くの無罪で、無実の罪で収監されてしまった男だった。

普通の人間なら絶望しきってしまう運命に対してアンディは挫けない。

彼は元々凄腕の銀行マンでそのスキルを生かして囚人仲間達にも良い思いをさせてやる(仕事の休憩の時に冷たいビールを飲めるようにしてやったり)

そして、彼の銀行マンとしてのスキルに目を付けた刑務所の長官から脱税(だと思う)の手伝いをさせられるまでになる。


そんな風に苦しい環境でも何とかやっていったアンディだったが、彼が冤罪だと証言する者が刑務所内に偶然現れる(彼が読み書きを教えてやっていた若い囚人。別の刑務所でゴルフ選手を殺したと自慢していた真犯人と会っていた)。

だが脱税の手伝いをしている彼を刑務所の長官は出したくない。彼の無実を訴える若者の口は封じられ、彼は絶望する。

しかし彼は折れなかった…そして彼は脱獄した者が殆ど居ないショーシャンクからの脱獄を企てる。



この作品は単なるエンターテインメントとしても面白いが、それ以上に教訓を得る教科書としても優秀だと思う。
例えば主人公達の囚人仲間に一人かなりの年月収監されたお爺さんが居るのだが、彼は仮釈放が許されて外に出ても、不安感やどうして良いのか分からない焦燥感から自殺してしまう(これは確か映画だけの設定。小説だと孤独死だった気がする)

つまり償い、牢を出ても本当の意味で次に進めると言う訳ではないという事だ。

そして、作中では何度も「希望」と言う言葉が登場する。
アンディは絶望的な状況に陥りながらも絶対に挫けなかった。そしてそんな彼に視聴者や読者は感情移入するからこそ、ラストで感動するのだろう。

主人公のレッドはそんな挫けないアンディに感化されていく人間だ。彼の心の変化は作中でも比較的読み取りやすいと思うので注目して貰いたい。


とりあえず好きな映画を聞かれた時に答えておけばアンパイな映画で、「にわか」と責められる事も有りそうではあるが、それだけ多くの人の心を掴む作品だと言える。

オススメの映画です。